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症例レポート 2026.09.12 約3分

天気が崩れると足が重だるい|気圧不調の鍼灸症例

気圧や気温の変化による不調は頭痛や耳鳴りだけではありません。側弯症があり首肩の張りと腰痛で通院中の20代女性が、天候の変化とともに両足の重だるさを訴えた症例と、積聚治療と踵へのお灸で対応した経過をご紹介します。

この症例の読みどころ

  • 天候の変化で両足が重だるくなった側弯症のある20代女性の施術記録
  • 気圧の不調が頭痛・耳鳴りではなく足に出るケースがあるという視点
  • 側弯の彎曲と首肩の筋緊張がいつもより強かった体の状態と施術の考え方
  • 補助的に行った両足の踵へのお灸の位置づけ

こんにちは、恵比寿LOOP鍼灸院の中野です。
今回は、天候の変化をきっかけに「原因のはっきりしない両足の重だるさ」を訴えて来院された方の例をご紹介します。

今回の症例

患者:20代女性・会社員

もともと側弯症があり、首肩の張りと腰痛で定期的に通院されている方です。先日ご来院の際、「特に思い当たることはないのに、両足が重だるくてつらい」とお話しになりました。

気圧の低下や気温の変化が体に影響することは、多くの方が何となくイメージできると思います。ただ、その症状といえば頭痛や耳鳴り、めまいといった頭まわり・顔まわりのものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。この方も同じように天候の影響を受けていたと考えられますが、症状は足のほうに強く出ていました。

実際に体を診てみると、側弯はいつもより強く彎曲している印象があり、首肩の筋緊張もかなり強い状態でした。ご本人がつらいと感じている場所は足でも、体全体を見ると別の場所にも変化が出ていた、ということです。

施術の内容と経過

つらさを感じる場所は人によって違いますが、当院の施術方針は変わりません。症状が出ている部位だけを追いかけるのではなく、脈やお腹の状態から体全体を診て、いつもどおり積聚治療を行いました。どのような病名が付いた方でも、症状が違っても、この土台となる治療方法は同じです。

一方で、その時々の体の状態に応じて補助的に行う内容は変わります。今回は両足の踵にお灸を行いました。少し熱さを感じるお灸ですが、天候の影響で下半身に重さが出ているときに、当院が大切にしている補助的なアプローチのひとつです。

施術後、足の重だるさは落ち着いてきたと話されていました。

まとめ

  • ✔ 気圧・気温の変化による不調は、頭まわりだけでなく足の重だるさとして出ることもある
  • ✔ ご本人がつらい場所と、体全体で変化が出ている場所は一致しないことがある
  • ✔ 土台となる積聚治療は変えず、補助的なお灸などをその日の状態に合わせて選ぶ

「いろいろな施術を受けてみたけれど、あまり変化がない」「鍼灸を受けようか迷っている」という方にこそ、体全体を診るこのアプローチはお試しいただく価値があると考えています。天候が崩れるたびに出てくる説明のつかない不調がある方は、一度ご相談ください。

文中のことば解説

積聚治療(しゃくじゅちりょう)
一般的な鍼灸とは異なるアプローチで、症状の出ている部位ではなく体全体の状態を診て施術します。体への負担を抑えながら深部に働きかけるため、初めての方や鍼が怖い方にも受けやすい治療法です。

鍉鍼(ていしん)
当院で主に使用する鍼です。針先が卵型で痛みを感じにくい構造をしており、基本は刺入しない使い方をします。症状や部位によっては刺入することもあります。

側弯症(そくわんしょう)
背骨が左右に彎曲している状態のことです。体の状態によって彎曲の程度や周囲の筋肉の緊張が変化することがあります。

この症例と似たお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。院長が直接お答えします。