こんにちは、恵比寿LOOP鍼灸院の中野です。
今回は、眼精疲労と頭痛、足の冷えを訴えて来院された方の施術紹介です。
今回の症例
患者:40代男性会社員
3か月前から多忙のせいか肩凝りがひどくなり、そのうち良くなるだろうと様子を見ていたところ、眼精疲労や頭痛が発症し、足の冷えも自覚するようになったとのことでした。睡眠も中途覚醒があり、起きたときの疲労感も強く、休んだ気がしないまま仕事にも影響が出始めていたため、鍼灸を受けてみようと来院されました。
簡単な問診で食生活や排便・排尿の状態、既往歴などを確認したうえで身体診察を行いました。足はやや浮腫みがあり、足先の冷えは思ったほど強くはありませんでした。一方で頚の筋肉の緊張が強く、可動域にも制限がみられました。
施術の内容と経過
今回のケースでは、頭痛や眼精疲労といった身体の上部の症状と、浮腫みや冷えといった下部の症状の間に隔たりがみられました。このようなケースは食生活に問題があることが多く、良かれと思って摂っているものが、かえって症状を悪化させている場合があります。
問診を進めると、この方は短時間でエネルギーを補給できるものとしてチョコバーやエナジードリンクをよく摂取しており、糖質やカフェインを多量に摂っていたことがわかりました。そのため脾(消化器系)への負担が大きくなり、身体の上下に症状の隔たりが出ていると考え、積聚治療を行いました。
施術後はすっきりした感覚があり、身体が温まっていると感じ、帰宅後すぐに横になられたそうです。後日来院された際に状態を確認すると、頭痛はなくなり、以前よりも疲労感なく過ごせているとのことでした。
まとめ
✔ 肩こりを放置すると眼精疲労・頭痛・冷えへと広がることがある
✔ 上部と下部の症状の隔たりは食生活の影響が関係していることが多い
✔ 積聚治療で体全体を診ることで、複数の不調にまとめてアプローチできる
暑くなり身体にも疲労が蓄積しやすい時期です。何かお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。
文中のことば解説
積聚治療:症状の出ている部位だけでなく、体全体の状態を診て体への負担を抑えながら深部に働きかける、一般的な鍼灸とは異なるアプローチです。
脾(ひ):東洋医学における消化・吸収に関わる機能を指す概念です。