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症例レポート 2026.05.30 約3分

生理痛が仕事を休むほどに|冷えと古傷が原因だった症例

この症例の読みどころ

  • 仕事を休むほどの生理痛に悩む20代女性の施術記録
  • スノーボードによる転倒歴と生理痛の関連を紐解いた経緯
  • 生野菜中心の食事が体を冷やし、症状を悪化させていた根拠
  • 積聚治療+お灸の併用で2か月後に痛みが軽減するまでの経過

こんにちは、恵比寿LOOP鍼灸院の中野です。
今回は、生理痛と生理不順を主訴に来院された方の症例をご紹介します。

今回の症例

患者:20代女性

生理のたびに腹痛と腰痛がひどく、仕事に行けないほどの状態が続いていました。頭痛がある日は吐き気もあり、食欲も落ちてしまうとのことでした。精神的にも追い詰められてきているとのことで、婦人科では薬と漢方を処方されていましたが、根本的な改善には至っていませんでした。

最初の生理の頃はそれほどひどくなく、18〜19歳頃から徐々に悪化し、今がピークとのことでした。特に大きな環境の変化には心当たりがないとのことで、3年前にさかのぼって生活状況・食事・人間関係・スポーツ歴などを詳しく確認しました。

気になったポイントが2つありました。

ひとつは、18歳からスノーボードを2年ほど続けており、転倒でお尻を強く打ち、整形外科で「尾骨が少し曲がっている」と言われたことがあったことです。当院では生理痛や女性特有の症状のある患者さんには、ウインタースポーツの経験を必ず伺います。転倒による外傷歴が体の構造に影響を与えている可能性があることに加え、ゲレンデでの長時間の寒冷環境が冷えの根源になるケースが多いためです。

もうひとつは、ダイエットのためにサラダ中心の食事を続けていることでした。生野菜は体を冷やす作用があり、慢性的な冷えを引き起こしやすい食習慣です。

施術の内容と経過

まず積聚治療で体全体の状態を整えることから始めました。積聚治療は、症状の出ている部位だけを診るのではなく、体全体のバランスを整えることを重視したアプローチです。体への負担を抑えながら深部に働きかけ、冷えや機能低下を起こしている根本にアプローチしていきます。

2診目からはお灸を併用し、冷えを直接温めながら体を整える施術を続けました。その後、徐々に生理痛は和らいでいき、2か月ほどで「それほどきつくない程度」まで改善されました。現在も月に1回程度の施術で継続されています。

まとめ

✔ 生理痛の背景に、転倒による尾骨への影響と冷えが重なっていることがある
✔ 生野菜中心の食事など、日常の食習慣が症状悪化の一因になりうる
✔ 積聚治療とお灸の組み合わせで、2か月かけて段階的に改善

症状の出ている場所だけを見ていても、根本原因を見落とすことがあります。同じような症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。


文中のことば解説

  • 積聚治療(しゃくじゅちりょう):日本古来の鍼灸の流派に基づいた治療法。体全体のバランスを整えることを重視した施術です。
  • お灸(おきゅう):もぐさを燃やして体のツボを温める施術。冷えや循環の改善に用いられます。
  • 尾骨(びこつ):背骨の一番下にある骨。骨盤と連動しており、婦人科系の症状に影響することがあります。

この症例と似たお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。院長が直接お答えします。