ストレスによる頚肩こり・睡眠障害に積聚治療|症例

こんにちは、恵比寿LOOP鍼灸院の中野です。
今回は仕事のストレスによる全身の筋緊張と睡眠障害でお悩みの方への施術についてご紹介します。
今回の症例
患者:40代男性(会社員)
数年前から身体の力が抜けにくくなり、頚・肩・背中・顎周りの筋肉にこわばりや張りを感じるようになったとのことでした。睡眠をとっても疲れが回復せず、その状態が3年ほど続いています。
整体やマッサージにも通われましたが思うような改善が見られず、今回はじめて鍼灸をお試しいただくことになりました。
初診時の確認では、頚・肩の筋緊張が顕著で、押すと痛みが出る状態でした。頭痛やめまいも頻繁ではないものの、時折感じるとのこと。発汗・胃腸の不調など、自律神経の乱れと関係する症状も複数見られました。
施術の内容と経過
自律神経の乱れを背景とした複合的な不調と判断し、まず身体全体の機能が正常に働けるよう整えることを優先しました。
一般的な鍼灸とは異なり、症状の出ている部位に直接アプローチするのではなく、体全体の状態を脈診・腹診で確認しながら施術を行うのが積聚治療の特徴です。体への負担を抑えながら深部に働きかけることで、頚肩や顎周りのこわばりが改善されるよう施術を進めました。
施術後、患者様からは「押されても以前のような痛みがない」「身体の力がふっと抜けた感じがした」という感想をいただきました。痛みを感じていた部位に直接鍼をしていないにもかかわらず変化を感じられたことに、今まで経験したことのない感覚だったと驚かれていました。
まとめ
✔ デスクワークやストレスが続くと、身体に力が入りっぱなしの状態になりやすい
✔ 頚肩こりや顎のこわばりだけでなく、睡眠障害・自律神経の乱れとして表れることがある
✔ 症状の出ている部位だけでなく、体全体の状態を整えることで改善の糸口が見えてくることがある
身体に力が入って抜けない感覚は、放置すると睡眠障害・めまい・頭痛などさまざまな不調のきっかけになります。気になる方はお気軽にご相談ください。
文中のことば解説
積聚治療(しゃくじゅちりょう):江戸時代から続く日本の鍼灸の流派のひとつ。症状の出ている部位に直接施術するのではなく、体全体の状態を把握し、体の働きそのものを整えることを目的とした治療アプローチです。
脈診(みゃくしん):手首の脈を触れることで、体の内部の状態や気血の巡りを確認する診察法。東洋医学特有の診察手法のひとつです。
腹診(ふくしん):お腹を触れて体の状態を診る東洋医学の診察法。内臓や体全体のバランスを把握するために用います。
自律神経(じりつしんけい):意志とは無関係に、心拍・呼吸・消化・発汗などを調節する神経系。ストレスや生活習慣の乱れで機能が乱れると、さまざまな身体症状として現れやすくなります。
