毎月の生理痛を「仕方のないこと」として我慢していませんか。また、生理前の強い眠気・イライラ・落ち込みといったPMS(月経前症候群)や、生理周期が乱れやすい月経不順に悩む方も多くいらっしゃいます。
鎮痛剤でその場をしのいでいるけれど、根本から体質を変えたい——そう感じている方に、東洋医学的なアプローチをご紹介します。
東洋医学から見た「生理痛・PMS・月経不順」
東洋医学では、月経にまつわる不調の背景に「血(けつ)の状態」と「気の流れ」が深く関わっていると考えます。
① 瘀血(おけつ)——血の滞り
血の流れが悪くなっている状態。生理痛の中でも「ズキズキ・ドーンとした痛み」「血塊が多い」「経血が暗い色」といった症状に多いパターンです。冷えや座りっぱなしの生活習慣が関係していることもあります。
② 気滞(きたい)——気の流れの滞り
ストレスや緊張が続くと気の流れが乱れ、PMS特有の「イライラ・胸の張り・頭痛・気分の落ち込み」として現れます。生理が来ると楽になる、という方はこのパターンに近いことが多いです。
③ 血虚(けっきょ)・腎虚(じんきょ)——血と生命力の不足
血が不足している状態(血虚)や、生命エネルギーの消耗(腎虚)があると、月経周期が乱れやすくなったり、生理量が少なくなったりします。「生理が遅れがち」「量が少ない」「疲れやすい」という方に多いパターンです。
当院でのアプローチ
脈診・腹診で現在の体の状態を把握したうえで、「血の巡りを改善する」「気の流れを整える」「体の根本的なエネルギーを補う」という方向性で施術を組み立てます。
婦人科疾患には施術と並行して生活習慣の見直しも大切なため、体を冷やさない工夫や食事のポイントなど、日常のセルフケアについてもお伝えしています。
毎月のつらさを「体質だから」と諦めず、まずは体の状態を一緒に確認しましょう。
まとめ
✔ 生理痛・PMSの多くは「血の滞り(瘀血)」や「気の流れの乱れ(気滞)」が背景にある
✔ 月経不順は「血虚・腎虚」など体の根本的なエネルギー不足が関係することが多い
✔ 脈診・腹診で体の状態を把握し、薬に頼らず体質から改善するアプローチをとる
文中のことば解説
瘀血(おけつ):東洋医学で、血液の流れが滞った状態を指す。刺すような痛み・血塊・暗色の経血などが特徴。冷え・ストレス・運動不足が原因になりやすい。
気滞(きたい):気の流れが滞った状態。精神的なストレスが長く続くと起こりやすく、胸や脇腹の張り感・イライラ・PMS症状として現れる。
血虚(けっきょ):東洋医学における血の量や質が不足した状態。月経量の減少・周期の乱れ・皮膚の乾燥・立ちくらみなどに関係する。
腎虚(じんきょ):生命活動の根本エネルギーを蓄える「腎」の消耗。月経不順・不妊・更年期症状などとも深く関わる。